しおかぜふくはまそぞろゆき

4月末頃から軽い気持ちで作り出し、ふと思い出して気が向いた時々にちまちまと進めていたフィギュアがようやく完成しておりました。余った素材で汽車の座席を作った時にこれで4号と8号に銀河鉄道の夜ごっこ(?)をさせたくなったのがきっかけでした。どうせなら1組余ったプラスチックアイも使い切ってしまいたい、シリコン型作るんじゃなければ手間はタコの1杯や2杯変わらんだろうとまた謎の丼見通しで創作モブであるタコボーイ[以下メジロ]も作り始め、これで描いている続きもの妄想漫画のレギュラーキャラ3名が揃うこととなりました。

タコ2名は市販品であるAmiiboと同じ頭のアバターということで特に資料として作る理由もその予定もなかったのですが、いざ次回作の発売が近づくと彼らがもう自分の与り知る役者ではなくなり(メジロはどうとでもできるけど)、実質的な別れとなることがなんか寂しくなってやっちまいました。思い入れた対象を剥製や蝋人形にして飾る妖怪みたいだな…お前も土人形にしてやろうか!?
ゲーム内モデルを参考にしつつもあれこれアレンジを加えたりする工程が楽しく、作ったら作ったで作画の資料にもなりました。どうせやるならもっと早く漫画とか描きだす前に作ってればよかったんじゃないのかとは思いました。私はいつもこうだ…思いつきと衝動で何かを作り出すから計画性というものがまるでない…

ロケ写真

私の好きな穴場の海岸の散歩ついでに野外ロケしてきました
ブログ記事は流れていってしまうのでまた後々ギャラリーのどこかかpixivにでも画像をまとめておこうかなと思います

一番手 4号 2021年6月完成
二番手 8号 2022年9月完成
三番手 メジロ 2022年9月完成

話の中では3杯が揃う機会はないんですけどね

余談: 写真フォルダの奥底から同じ海岸沿いで撮られた14歳のときの自分が出てきてウケたと同時に前描いた日記絵にどことなく似ている気もしてドキリとしました…

所感

オクトの布教を受け私をこのタイトルに引きずりこむきっかけとなったのはタコだった

でも種族として好きってか憧れを感じるのはイカ側なんですよね
自分にはない愛嬌や陽気さ朗らかさを持っているから…

タコ作ってて改めて顔のつくりがネコそのものだなと思いました
人間が異様にネコを好きがちなのって顔のプロポーションがヒトの幼児に似ていることからのバグなんだろうか アニメキャラの顔パーツバランスもたいがいネコですよね

自分は人外みや異質さを演出したいキャラクターの目に金色をあてがちかも 私は8号を親しみと畏れの入り混じった目で見ている…
すぐに憧れの地上になじんだ8号の朝日の金色に対してなかなか適応できないメジロには夜の灰青色をあてがったのでした
塗り工程の上書き保存感覚でニスを厚塗りしすぎてメジロの目が涙ぐんでるみたいになってしまったけどまあ味ってことで…

同じタコの赤いインク色でも8号マゼンタ系/メジロ臙脂系になるよう変えてあります
写真だと赤の再現が弱くてわかりにくいけど…

天然パンクロックアナーキスト・マイ8号(脚色過多)にはアナアキロンTがよく似合う
紅白&金でなんかおめでたい色合いになりました
もしも茹でたタコが赤くなかったなら日本人はこれほどタコを食材として好まなかったんじゃなかろうか その結果が今の見境ない乱獲とかやめろやって感じだけど
オクト・エキスパンションの物語はそういう日本人の海洋生物に対する冷酷さと圧倒的食品視感覚とかもうまく要素として使われていてよかったなと思っています

自分が灰色が嫌いなもんだから地味なイケてなさの象徴としてメジロによくミックスシャツグレーを着せてしまう(エゾッコへの風評被害)(大変失礼)(すみません)
まだ設定や二次創作する気さえもなかった頃のこれを着ていた試合での滑稽な慌てようが印象深くて今のキャラ造形につながっている気がします…↓

3の前夜祭を触ったときにアバター設定変更が結構な手間だと感じて早着替え用に初めてAmiiboを買ってみてたんですが、うちの役者達の方が端正な顔立ちしてるなと思いました(☜非常に珍しい洋芥子の自賛シーン)
しかし自分は相変わらず行動起こす順序がおかしすぎるだろって どうせ立体作るならなぜ最初に手元に公式解を用意しておかなかった…いやいやこれは自分で3DCGを観察解釈して造形する訓練なので……

プラスチックアイを使ってみるという試みは成功でした これがあるだけでベタ描きやデカールの目では演出できない引力と存在感が出る…

な 何だよ…見るな…

そんな目で俺を見るな…!

許してくれ!!!

バカ芝居はさておき

これで私的別れの儀式のひとつが達成できて少し満足できました。後は漫画をきれいに終わらせような!脚本はもうできているのにイメージの現像に伴う精神的しんどさにひるんでなかなか向き合えないんですが年内にできたらな、その前に3のこととか描き出しそうだけど…。
立体は絵とはまた違って時間をかけるほどよくなっていくし、色んな角度から形を検討したりじっくり考えながら盛り削りする過程も面白くていいです。材料素材もお手頃だし。今回だと粘土はラドールプルミエ(¥500)、目はハマナカプラスチックアイ(¥100)、着色にはターナーアクリルガッシュを使用しています。
私が言ったところで説得力は若干アレですが立体作ると成果物は資料にもなり形の理解が早まって絵も描きやすくなるので、推しキャラがいたら一度造形してみるのもおすすめです。

いつ来てもいい場所 人もいなくて静かで秋風が清々しい日でした

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