かれはピカッとひらめいた

detective_p.jpg

ハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」の予告編を見て、つい感想を書きたくなったので…。
以前何かの記事でハリウッドで制作決定というのを見たのは覚えていましたが、いざ目にするとインパクト強すぎて笑ってしまいます。
個人的には期待できると感じました!以下良いと思ったことなど。

1.ポケモンの造形解釈
まずはピカチュウに違和感がない。
目や体型はウサギっぽく、造形に説得力がありながらも普通にピカチュウだとわかる。
齧歯目らしい口元に、白目があったり腹が少し白っぽいのも、哺乳類的にリアルで良いと思いました。

自分は従来のポケモンの3DCGの中では、ポッ拳のものがまだ一番リアルチックに作られていると思っていますが、それでもどこまでいっても目鼻の形はイラストを忠実再現、ベースとなるモデリングはつるっとした原作遵守のままというところにマンネリを感じていました。
テクスチャだけをリアルにしてお茶を濁しているような。これは全く別の世界からでなければ破ることはできないのだろうなと思っていました。
それがこのトレーラーで見た限りでは、ポケモンの元ネタ・下敷きとなる動物や、イラストから読み取れる形状を理解しながら再構成されているように思えます。コダックのくちばしの質感とか、プリンの前髪とか、バリヤードの顔(あれは笑ってしまう)とか。

あとはアニメで定着しているポケモンのださい「名前鳴きルール」をガン無視してくれたら自分はそれだけでよくやってくれたと言いたい!
ゲーム内での鳴き声をハイクオリティにするのでも、元ネタに近い動物の鳴き声を元に作るのでもいい。頼んだハリウッド!

2.「名探偵ピカチュウ」をベースに選んだこと
もうずっとしつこく言っているのですが自分は、ポケモントレーナーとしてポケモンを使役する話でありながら、ポケモンとの絆を強調する原作に疑問を感じ続けています。
ポケモンが道具と大差ない扱いであった赤・緑はもちろんのこと、最新作のサン・ムーン世代ではずいぶん地位や描かれ方は良くなっているのですが、「トレーナーの人間が(一方的に)ポケモンを捕まえる、命令する/ポケモンが従う」という関係に変わりはないため、そこに絆や愛情があるみたいな演出に返って欺瞞を感じてしまうのです。
そういうのがあって、自分とパートナーの立ち位置が同じであり、互いの意思疎通があり、戦う時も一緒の不思議のダンジョンシリーズの方がずっと好きというわけです。
以前こういうことを熱弁したら、友人に「(ブラック・ホワイトの)Nか!」と言われて我に返って笑ってしまいましたが。ポケモンはトモダチ、道具じゃないってか…
ポケモントレーナーとそのポケモンという関係は、ゲームシステム的には面白くても、映画にするとつまらないだろうなとも思いました。
実は昨年の映画の「キミにきめた!」は誘われて観たのですが、やはり率直に言ってつまらなかったので…。この話も別にまた書こうかな。

というわけで、従い従わせるといった関係ではなく、主人公とピカチュウが意思疎通ができ、バディものでもある「名探偵ピカチュウ」を選んだのはナイスだと思いました。
外見は可愛いがその中身は年相応にシリアスというキャラも魅力的である。思えばズートピアにもその要素があった。
幼く可愛らしく自分だけに献身的な都合のいい存在なんてものは幻想なのだよ。

3.おっさんのピカチュウ
2の派生になりますが、おっさんピカチュウというキャラは良いと思うのです。TEDとかにも言えるかもしれないことですが。
なんというか、どんな生き物にも年齢に応じた性格の変遷があるということを気づかせてくれるきっかけになり得る。
普段の生活の中で犬や猫を見ても、それを見慣れた人でない限り年齢を読み取ることはできません。
他種である生き物はそれが何歳であっても、見た目にあまり違いがわかりません。羨ましいことに。
でも生きている以上必ず歳はとる。その中身は性格は、ちゃんと年齢に応じたおばさんおじさんかもしれないんですよね。
無邪気なあの犬も気ままなその猫も実は精神年齢はずっと上で、こちらが機嫌をとって撫でているつもりが、逆に自分を撫でたい人間の機嫌をとってくれているのかもしれない。こっちが気遣われているのかもしれない。
トレーラーでも、ピカチュウの言葉がわかる主人公以外の人物が、おっさんピカチュウを「普遍的な無邪気で可愛いピカチュウ」と見ている描写がありました。
そうそうそういうのが見たかったんだよ!!(謎の熱の入りよう)
個性を認めるということは、その者の表向きの姿から一歩踏み込み、決して快いだけではない領域を知り受け入れる覚悟が必要なのである。
自分が何かしらの形で表現したいと考え続けているテーマの一つに「人間を含む他者との関わり方」があるので、良い気づきを得られそうな予感がしました。

トレーラーから期待できそうな印象を受けたので、ぜひとも観ようと思います。
いざ観たら個人的にガッカリになるような要素は、差別意識丸出しだったり悪役の言動・動機がチープだったりとか、余程のことがない限り無いように思われるので。
またその時は感想を残して、この記事で書いた感じと比べてどうだったか読んでみるのも面白そうです。

とか長々書いといて原作のゲームは発売日にDLしたまま未プレイなんですよね。
説得力ねえ〜!投稿ボタンを押した後早速やってみます。

追記にコメントのお返事です。
じゃんだら琳さん、色葉さん!どうもありがとうございました!^^

じゃんだら琳さん


コメント返しありがとうございました!お久しぶりでしたね…!
一次のブログの方では基本拍手もコメントもつかないので、長らく記事を書く画面しか見ていませんでしたが、そういうのがあった!と思い出しました(笑)
でも結局やっぱり恥ずかしくて自分とこの解析や足跡は見られなさそうなので、どうぞ遠慮なく、堂々と!(何を?)

いやはや奇遇ですね、自分も同じような境遇です!
3年会社に勤めてみて、5年後10年後の大体の未来が見えてしまい、今は良くても未来もそれでは人生に後悔を残してしまうだろうと思い、今年から学校に出戻ってきている状況なのです。また本文でも一度改めて書くつもりですが…
今後の選択肢を探って色々やってみていますが、もはやいわゆる普通の人生は送ろうとしたところで送れまいと覚悟しつつあるので、親族の誰よりもロックな生き方をしてやろうと画策していますー!
自分も会社勤めの頃は、自覚こそなかったけれども体力気力が消耗していて休日もただ休むことが多かったので、なかなか趣味にも気が回りませんでした。
琳さんのそれは立派で勇気ある選択だと思いますよ!陰ながら応援しております‼︎

そして突然の一次創作へのお言葉に恥ずかしくて死ぬかと思いました〜!
どうもありがとうございます;;;もう絵の描けなさに苦しみながらなんとかひねり出しています…
自分は愛想のない強面の老婆的なキャラが好きなのかもしれないです(なんの話だ)

こちらこそ、ご活躍を応援しておりますね^^
どうもありがとうございました!


色葉さん


本当に、昼と夜の気温差に悩まされる今日この頃ですね。コメントをありがとうございます^^
そして前回のお返事がかなり時間が空いてしまって失礼いたしました…!
最近は更新停止1年の反動か、妙にあれこれ更新がしたい気分になってきております。
お気遣いありがとうございます!今年は特に体調を崩すこともなくやってこられています。

1年目の大変さ、お察しします…。自分もかつてはいきなり社会の最底辺に落とされたような感じがしたものです。
大抵気分が鬱っぽくなっている時って、自分の心の内を打ち明ける人がいないときが多く、そういうときにゲームや趣味を通じて、肩書きや年齢性別関係なく誰かとやりとりができると救われますよね。覚えがありまくります。
確かに20年前とも10年前とも違って、ゲームが気軽に手にできる時代になったものだな〜と思います。地域にもよるところもあるかもしれませんが、昔は特殊な遊びという扱いだった気がするのにね…。

スマブラ新作来ましたね〜。あれがくるともう早年の瀬という感慨があります。
手に入ったら、また十数年前に毎週やっていたお絵描きチャットみたいな感覚でオンライン対戦とかできたらいいなーなんて妄想ばかり膨らみます…+
ポケダン新作開発中かもという話は初耳でした!前作が集大成みたいな雰囲気だったので、もう次作はないのかと危惧していたのですがよかった〜‼︎
本当、ドット絵よかったですよね…!探検隊の背景や名シーンは今でも懐かしく思い出されます…。
自分も同じ発想で、会社時代の同僚に空の探検隊を勧めまくって買わせました(笑)
早くクリアしてもらって、本編とポケダンとの違いについてNのように語りまくりたいものです…!

大変なことも度々あるかと思いますが、寿命を縮めるようなことのないように、どうぞ体調にだけは気をつけてお過ごしくださいね…!
どうもありがとうございました!!


4

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。